間隔反復とは|英単語の復習は「忘れかけた頃」が正解
2026年7月30日単語帳を毎日1周する。覚えるまで同じページを繰り返す。――努力の量としては正しそうですが、記憶の残り方としては効率が悪いやり方です。
復習は、間隔を空けたほうが定着します。この考え方を間隔反復(spaced repetition)と呼びます。
なぜ間隔を空けるほうが良いのか
直感に反しますが、思い出しにくい状態で思い出すほうが、記憶は強くなります。
覚えた直後に復習すると、まだ頭に残っているので簡単に答えられます。しかしそれは「思い出す練習」になっていません。一方、少し忘れかけた頃に思い出そうとすると、頭の中で探す作業が発生します。この探す作業が記憶を強めます。
だから復習は、忘れる直前を狙うのが最も効率的です。早すぎると簡単すぎて効果が薄く、遅すぎると完全に忘れて覚え直しになります。
具体的な間隔
実際に使われる間隔の一例が次のものです。正解するたびに次の間隔が伸びていきます。
| 回数 | 次の復習 | 状態 |
|---|---|---|
| 1回目に正解 | 1日後 | まだ不安定 |
| 2回目に正解 | 3日後 | 短期記憶から移り始める |
| 3回目に正解 | 7日後 | 定着し始めた |
| 4回目に正解 | 14日後 | かなり安定 |
| 5回目に正解 | 30日後 | ほぼ長期記憶 |
そして間違えたら間隔をリセットして1日後に戻します。ここが重要です。間違えた語は「まだ覚えていない語」なので、短い間隔でやり直す必要があります。
手作業では続かない理由
仕組みは単純ですが、紙の単語帳で実行するのは現実的ではありません。
2,000語を管理するとして、語ごとに「次はいつ復習するか」を記録し、毎日その日に該当する語だけを抜き出す必要があります。1語なら簡単ですが、2,000語で毎日となると管理そのものが勉強時間を食い潰します。
だから間隔反復は、自動でスケジュールを持ってくれる仕組みと組み合わせて初めて実用になります。 やること自体は「今日出てきた語を答える」だけになり、いつ何を復習するかを考えなくて済みます。
運用で気をつけること
正解の基準を甘くしない
「なんとなく分かった」を正解にすると、間隔が伸びすぎて結局忘れます。数秒以内に意味が出てきたときだけ正解にするのが目安です。詰まったら不正解として扱ったほうが、長い目で見て早く覚わります。
1日の量を欲張らない
新しい語をたくさん追加すると、数日後に復習の山が来ます。間隔反復では今日の新規追加が、未来の自分の負荷になります。1日10〜20語程度に抑えるほうが、途切れずに続きます。
間隔が空いた語を放置しない
数日サボると、復習期日を過ぎた語が溜まります。ここで全部やろうとすると心が折れるので、期日が古い語から順に、その日にできる分だけやれば十分です。全部消化する必要はありません。
単語以外にも使える
間隔反復は単語だけの技術ではありません。言えなかった英語表現にも同じように使えます。
スピーキングの練習で「こう言えばよかった」と教わった表現は、その場では納得しますが、数日後には消えています。単語と同じスケジュールで復習に戻せば、次に同じ場面が来たときに使える表現になります。
まとめ
- 復習は忘れかけた頃が最も効率的
- 間隔の例:1日 → 3日 → 7日 → 14日 → 30日。間違えたらリセット
- 正解の基準を甘くすると間隔が伸びすぎて逆効果
- 1日の新規追加を抑える。今日の追加は未来の負荷になる
- 単語だけでなく言えなかった表現にも使える
復習の管理を、考えなくていい状態に
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