シャドーイングのやり方4ステップ|英文を隠して声に出すまでの手順
2026年7月30日シャドーイングとは、英語の音声を聞きながら、少し遅れて同じことを声に出す練習です。もともと通訳者の訓練として使われてきた方法で、英語学習者にも広く取り入れられています。
ただ「聞きながら真似する」と説明されるだけだと、実際にやってみてまったく追いつけずに終わることがほとんどです。この記事では、追いつけない状態から抜けるための段階の踏み方を書きます。
シャドーイングで何が鍛えられるのか
効果を1つに絞ると、英語を「かたまり」で処理できるようになることです。
英語が聞き取れないとき、多くの場合は単語を知らないのではなく、音がつながって単語の境目が分からない状態です。a lot of が「アロッタ」に、want to が「ワナ」に聞こえるように、実際の英語は文字どおりには発音されません。
シャドーイングは、この「実際の音」を自分の口で再現する練習です。自分で出せる音は聞き取れるようになるので、リスニングにも返ってきます。加えて、意味のかたまりごとに区切る感覚が身につくため、話すときの語順も安定します。
4つのステップ
ステップ1:意味を理解する
まず英文を読んで、意味を完全に分かる状態にします。意味が分からない文をシャドーイングしても効果は薄いです。音を真似するだけの作業になってしまい、かたまりで処理する練習になりません。
知らない単語があれば先に調べます。この段階で理解できない文が多いなら、音源が難しすぎます。
ステップ2:英文を見ながら重ねて読む
音声を流しながら、英文を見て同時に声に出します。遅れて追いかけるのではなく、音声にぴったり重ねるつもりで読みます。
ここで意識するのは、単語ではなくどこで区切っているかです。ネイティブの音声は、意味のかたまりごとに小さな切れ目があります。その切れ目を真似します。
ステップ3:英文を見ながら少し遅れて追う
今度は音声より半拍ほど遅れて追いかけます。重ねて読むのと違い、聞いた音を一瞬保持してから出す必要があるため、負荷が上がります。ここが本来のシャドーイングです。
詰まる箇所が出てきます。そこが自分の弱点です。その部分だけ何度か繰り返してから、また通します。
ステップ4:英文を隠して追う
最後に英文を見ずにやります。ここまで来て初めて、リスニングの訓練になります。 英文を見ている間は、目で読んでいるだけで耳を使っていません。
最初は3〜4割しか言えないのが普通です。全部言えなくても、聞こえた部分だけ出し続けます。止まらないことが大事です。
よくある失敗
- 素材が難しすぎる — 読んで9割以上分かる文章を選ぶ。ニュース英語から始めると挫折しやすい
- 速さを変えない — 追いつけないなら0.7〜0.8倍速から始める。原速で崩れるより遅くて正確なほうがよい
- ステップ4に行かない — 英文を見たまま満足してしまう。隠す段階が本番
- 長い素材を1回だけ — 5分の音声を1回やるより、30秒を10回のほうが伸びる
- 発音の正確さにこだわりすぎる — 個々の音より、リズムと区切りを優先する
単語学習と組み合わせる
シャドーイングの素材選びで悩む人は多いのですが、自分が覚えたい単語が入った文章を使うのが最も効率的です。理由は2つあります。
- 意味を理解する段階(ステップ1)が短くて済む。すでに覚えようとしている単語だから
- その単語を音として口に出すことになる。単語帳で目だけで覚えた語が、使える語に変わる
単語帳の例文でも構いませんが、1文だと短すぎて区切りの練習になりません。覚えたい単語が複数入った、100語程度のまとまった文章が理想です。
まとめ
- シャドーイングは英語をかたまりで処理する練習
- 意味理解 → 重ねて読む → 遅れて追う → 英文を隠すの4段階で進める
- 素材は変えず、同じものを繰り返す
- 読んで9割分かる素材を選び、追いつけなければ速度を落とす
- 覚えたい単語が入った文章を使うと、単語学習と両立できる
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