英語が聞き取れない3つの原因|単語は知っているのに聞こえない理由
2026年7月30日音声を聞いて分からなかったのに、スクリプトを見たら全部知っている単語だった。――リスニングでいちばん多い体験です。
この場合、問題は語彙ではありません。 聞き取れない原因は3つに分けられ、それぞれ対策が違います。まず自分がどれなのかを切り分けます。
切り分けの方法
聞き取れなかった箇所について、次の順で確認します。
- スクリプトを見て、知らない単語があったか
- 知っている単語だけだったなら、スクリプトを見ながら聞いて音と文字が一致するか
- 一致するなら、読む速度が音声に追いつくか
原因1:音が変化している
2番で「文字は分かるのに、そう聞こえない」となる場合です。これが最も多い原因です。
実際の英語は文字どおりに発音されません。
- つながる(連結)— an apple →「アナポー」
- 消える(脱落)— next day の t がほぼ消える
- 変わる(同化)— did you →「ディジュ」
- 弱くなる(弱形)— can, and, of は文中でほとんど聞こえない
対策はシャドーイングです。 自分の口で同じ音を出せるようになると、その音が聞き取れるようになります。文字を音に変換する対応表を、体に作る作業です。
原因2:処理速度が足りない
3番に当てはまる場合です。音は取れているのに、意味の処理が音声に追いつかず、置いていかれます。
典型的な症状は、「聞いた文を理解している間に次の文が始まってしまう」です。1文ずつなら分かるのに、続けて聞くと崩れるならこれです。
原因はたいてい返り読みの癖です。文字を読むとき後ろから前に戻って理解していると、音声では戻れないので破綻します。
対策は音読です。 声に出すと戻れないので、前から順に処理する訓練になります。
原因3:単語を知らない
1番に該当する場合です。これは素直に語彙の問題なので、覚えるしかありません。
ただし注意点があります。目で覚えた単語は聞き取れません。 綴りと意味だけ覚えても、音を知らなければ音声では気づけません。単語を覚えるときは、必ず音を聞いて自分でも言うようにします。
優先順位
3つのうち、まず原因1(音の変化)に取り組むのが効率的です。 ここが解決すると、すでに知っている単語が急に聞こえるようになり、実感が大きいためです。
語彙を増やすのは並行して進めますが、「聞き取れないから単語を増やす」という発想は、多くの場合は的を外しています。
まとめ
- スクリプトを見れば分かるなら、語彙の問題ではない
- 原因1 音の変化 → シャドーイングで自分の口から出せるようにする
- 原因2 処理速度 → 音読で前から処理する癖をつける
- 原因3 語彙 → 覚えるときに必ず音も入れる
- まず原因1から。効果を最も早く実感できる
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